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下垂体窩

【読み】
かすいたいか
【英語】
hypophyseal fossa
【辞典・辞典種類】
歯科矯正学事典
【詳細】
 蝶形骨上面において頭蓋腔に向き矢状径に陥凹し,前頭径に凸隆する鞍状面をトルコ鞍というが,その中央部の深いくぼみを下垂体窩といい,下垂体を容れる.下垂体窩の前縁には鞍結節があり,その両端はしばしば隆起して中床突起を形成する.鞍結節の前方を横走する溝を(視神経)交叉溝といい,視神経交叉を容れ,その両端は視神経管に続いている.また下垂体窩の後方において上方に向かって突出している骨板を鞍背といい,その上縁の両端は左右に突出した後床突起がある.鞍背の後上面は斜面をなし,後頭骨底部の上面とともに斜台を形成する.頭部X線規格側貌写真において,下垂体窩の作図上の点がセラ(sella)である.
→前床突起