過蓋咬合の治療

【読み】: かがいこうごうのちりょう
【英語】: treatment of deep overbite
【辞典・辞典種類】: 歯科矯正学事典
【詳細】: 1）乳歯咬合期における治療：一般的には経過観察を行い，積極的矯正治療は行わないが，下顎の前方および側方への運動制限や成長発育の制限がある場合，咬合挙上を主体とした矯正治療に着手する．
2）混合歯咬合期における治療：乳歯咬合期と同様に，下顎の運動，成長発育に制限があり，顎関節症を招来するような場合には，カーブオブスピーワイヤーなどによる咬合挙上を主体とした矯正治療を行うことにより本来の下顎の成長発育を促進させる．
3）永久歯咬合期：カーブオブスピーワイヤーを用いたマルチブラケット装置および咬合挙上板，咬合斜面板などにより前歯の圧下と臼歯の挺出をはかり，咬合の挙上を行う．
→不正咬合の治療