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臼歯部用バイトブロック

【読み】
きゅうしぶようばいとぶろっく
【英語】
posterior bite closing block
【辞典・辞典種類】
歯科矯正学事典
【詳細】
(同)ポステリオバイトブロック
 成長期にある骨格性開咬症例において,ハイプルチンキャップによる治療効果を高めるために用いる装置である.主に上顎に適応する場合が多い.
【適応症】骨格性開咬症例
【構造】臼歯の咬合面部をレジンで覆い,対合歯と1~2mmの間隙ができるように接触させる.臼歯部を覆ったレジンはクラスプで維持され,左右をワイヤーやレジンなどで連結される.
【効果・作用機序】骨格開咬症例でとくに下顎前突傾向がある場合,ハイプルチンキャップは下顎骨の後方回転を防止し,臼歯の圧下により上方回転を期待できる.また,下顎骨の後方への力の成分もあり,これは下顎骨の前方への成長抑制に有効である.さらにこのハイプルチンキャップに本装置を併用すると,臼歯部を覆ったレジンを支点にして上記の作用効果が助長され,治療効果を高める.
→オトガイ帽装置