口唇形成術
- 【読み】
- こうしんけいせいじゅつ
- 【英語】
- cleft lip method
- 【辞典・辞典種類】
- 歯科矯正学事典
- 【詳細】
- 主として口唇裂に用いられる形成手術で,そのほかに口唇の外傷,水癌,腫瘍などにより口唇に欠損部がある場合に行われる.上口唇,鼻部の形態的異常を改善し,可及的に自然な口唇形態を手術的に構成する.口唇裂の手術は出生後1ヵ月以内に施行される場合もあるが,通常は生後3~4ヵ月で体重が6kg程度が手術の適応時期とされる.手術にあたっては形態的調和と対称性に留意し,さらに手術後の瘢痕形成や顎骨の成長発育障善ができるだけ少ない方法が選択される.手術方法は上口唇に加える切開線の特徴により三角弁法,四角弁法,直線状切開法に分類され,三角弁法の1つであるローテーションアドバンスメント法が最も一般的である.
→唇顎口蓋裂などに伴う咬合異常の治療