骨年齢
- 【読み】
- こつねんれい
- 【英語】
- bone age
- 【辞典・辞典種類】
- 歯科矯正学事典
- 【詳細】
- 成長発育段階の過程を表現する生理的年齢の1つである.骨年齢は骨の化骨の程度によって個体の成長の程度を判定する成長基準で,手根骨や足根骨のX線写真より個体の成熟度を判定する方法が一般的である.手根部の骨成熟は身長の第二次急進現象,二次性徴発現などに関連が深く,男子では声変りや喉頭の隆起の開始が母指尺側種子骨の出現後であり,女子では初潮が種子骨の出現後で,指骨中節骨端の融合開始時期にほぼ一致する.また,身長の年間増加量と骨成熟の関係において,最大思春期性成長は男子で約半年前,女子で約1年前に種子骨の石灰化が開始される(黒田).骨格性下顎前突症の診断や治療では下顎骨の思春期性成長を予測するうえに手根骨の骨成熟を観察することが重要である.