思春期性成長
- 【読み】
- ししゅんきせいせいちょう
- 【英語】
- adolescent growth, pubertal growth
- 【辞典・辞典種類】
- 歯科矯正学事典
- 【詳細】
- 一般に思春期は二次性徴の発現から身体成長の停止までの期間をいう.9歳から12歳ころまでに性ホルモンの活発な分泌が始まり,身体の成長と生殖器の発達成熟と機能の開始が見られる.全身的には,女性では乳房の発達,皮下脂肪の沈着,骨盤の発達,男性では変声期を迎え,ヒゲが生えることや骨格や筋肉の発達を特徴とし,男女異なったプロポーションへ変化する.顔面では,下顎骨長径は身長と同様の成長曲線を描くため,下顔面高が増大し,オトガイの突出による顔の深さの増加が見られる.思春期を迎え,成長速度が急激に増加する現象(成長加速現象 growth acceleration)を思春期性成長のスパート(pubertal growth spurt)という.手根骨,特に拇指尺側種子骨の出現はスパートの前,初潮の開始はスパートの後といわれ,有鈎骨のフック像とともに思春期成長の最も盛んな時期を把握する指標となる.
→臓器発育曲線