歯列弓,歯槽基底弓の分析(計測)
- 【読み】
- しれつきゅう,しそうきていゆみのぶんせき(けいそく)
- 【英語】
- analysis of plaster model
- 【辞典・辞典種類】
- 歯科矯正学事典
- 【詳細】
- 歯列弓,および歯槽基底弓の分析は模型計測法の1つで,乳歯列期における顎の成長発育の程度や,永久歯列期における顎骨と歯の大きさを検討するために行われる.永久歯咬合では種々の分析法があるが,一般にホーウェス(Howes)の分析法が用いられている.以下にその分析(計測)項目を示す.
1.歯列弓の分析(計測)
1)歯列弓長径(コロナルアーチレングス:coronal arch length,CAL)
2)歯列弓幅径
(1)左右側犬歯舌面間幅径(インターキャナインリンガル:intercanaine lingual,ICL)
(2)左右側小臼歯舌面間幅径(インタープレモラーリンガル:interpremolar lingual,IPL)
(3)左右側大臼歯舌面間幅径(インターモラーリンガル:intermolar lingual,IML)
(4)左右側大臼歯中央窩間幅径(インターモラーセントラル:intermolar central,IMC)
2.歯槽基底弓の分析(計測)
1)歯槽基底弓長径(べーサルアーチレングス:basal arch length,BAL)
2)歯槽基底弓幅径(ベーサルアーチウィドス:basal arch width,BAW)
これらの計測にはノギスが用いられるが,歯列弓長径,歯槽基底長径などの測定では模型測定器を用いる.得られた計測値はそれぞれ適切な標準偏差図表,つまりポリゴン(図)表に記入し,比較検討を行う.その際には,得られた個々の分析値を問題とするのではなく,歯と歯列弓,歯槽基底弓の間における調和,不調和が問題となるということを忘れてはならない.