シンチバック
- 【読み】
- しんちばっく
- 【英語】
- chinch back
- 【辞典・辞典種類】
- 歯科矯正学事典
- 【詳細】
- アーチワイヤーの末端をバッカルチューブの遠心端で折り曲げる操作をシンチバックあるいはエンドロックという.シンチバックを行う場合には,口腔内にアーチワイヤーを装着する前にアーチワイヤーの末端を焼鈍することもある.通常クロージングアーチワイヤーをアクチべー卜するときにはタイバックループとチューブのフックあるいは遠心部を結紮線でタイバックするが,ブラケットとチューブのタイバックループをアクチベートできる間隙が狭い場合,あるいは閉鎖しなければならない空隙が広く,アクチベートを繰り返すような場合はタイバックループを作らずにシンチバックをすることがある.これに対しエンドロックはアクチべ-トを行わないものをいい,ベッグ法のStage Iでアーチワイヤーがバッカルチューブから逸脱するのを防止したり,叢生を除去する際に前歯がフレアリングすることを防止する.あるいは,StageIIIでアップライトを行う際に閉鎖された抜歯空隙が再度開くことを防止する.