ストレートワイヤー法
- 【読み】
- すとれーとわいやーほう
- 【英語】
- straight wire appliance
- 【辞典・辞典種類】
- 歯科矯正学事典
- 【詳細】
- アンドリュース(Andrews, L.F.)によって1960年代後半に開発されたエッジワイズ法の1つで,アーチワイヤーには複雑な屈曲を与えずにすむようにブラケットの構造に工夫をこらしてあるのが特徴である.アンドリュースはこの装置の開発にあたって,矯正治療を受けていない正常咬合120症例の歯冠を分析し,その共通した特徴として“正常咬合のための6つのかぎ”を見いだした.すなわち,
1)上下顎第一大臼歯の良好な咬合関係,すなわち上顎第一大臼歯の遠心辺縁隆線,遠心面と下顎第二大臼歯の近心辺縁隆線,近心面との緊密な接触関係など.
2)歯冠長軸歯肉側部の適正な遠心傾斜,ティップまたはアンギュレーション.
3)歯冠長軸の適正な唇舌,頬舌的傾斜,トルク.
4)捻転がないこと.
5)歯冠接触が緊密であること.
6)スピーの彎曲が平坦であることなどである.
また,このような静的な咬合の目標に対して,ミューチュアリープロテクテッドオクルージョンを機能的な咬合の目標として定め,治療終了時にこの両者を達成させるべきであるとしている.ストレートワイヤーアップライアンス(SWA)の設計は,歯冠中央におけるアンギュレーション,トルク,イン/アウトの計測結果をもとに,歯面の複合彎曲とトルクをブラケットベースにもたせて行われた.その結果歯面,ブラケットベース,ブラケットスロットの連続性が得られ,エッジワイズアーチワイヤーを屈曲せずに使用することを可能にした.なお,SWAでは前歯用,抜歯治療用,非抜歯治療用の各種ブラケットを組み合わせて用いるのが一般的である.
→マルチブラケット法