スパニッシュウィンドラス
- 【読み】
- すぱにっしゅうぃんどらす
- 【英語】
- spanish windlass
- 【辞典・辞典種類】
- 歯科矯正学事典
- 【詳細】
- ベッグ法あるいはKBテクニックでは治療の第三段階でつまり抜歯空隙閉鎖後，アップライティングにより歯軸の近遠心的整直が行われる．この際，犬歯と小臼歯にアップライティングスプリングを用いるとアップライティングにつれて抜歯空隙の離開を生じる場合があるため，犬歯と大臼歯のリンガルボタンを.012"リガチャーワイヤーにて結紮し，探針で巻き上げる必要がある．これをスパニッシュウィンドラスという．これによりアップライティングスプリングによる小臼歯の歯根の整直に伴う空隙の出現や，大臼歯の回転などの欠点を防ぐことができる．しかしこの結紮を一度にあまり強く巻き上げることは歯の整直を阻害することになるので，歯根の整直されていく状態に合わせて徐々に巻き上げることが必要である．