正中口蓋縫合
- 【読み】
- せいちゅうこうがいほうごう
- 【英語】
- median palatine suture
- 【辞典・辞典種類】
- 歯科矯正学事典
- 【詳細】
- 骨口蓋の正中線にあり,左右の上顎骨の口蓋突起の間および口蓋骨の水平板で営まれ,前方の切歯窩より正中を後方の鼻棘まで達する縫合をいう.頭蓋における矢状縫合系の1つで,口腔の幅の成長に関与する.正中口蓋縫合は切歯骨から上顎骨さらには口蓋骨へと延びており,20歳頃までには癒合する.したがって矯正治療において狭窄歯列弓などの症例で正中口蓋縫合を離開して顎基底面を大きくする急速拡大法を行う場合,縫合部の離開と離開部への骨の新生が活発に行われる15歳くらいまでが適応年齢となる.
→鼻上顎複合体の成長発育,口蓋