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線維性骨異形成症

【読み】
せんいせいこついけいせいしょう
【英語】
fibrous dysplasia of bone
【辞典・辞典種類】
歯科矯正学事典
【詳細】
 1942年にリヒテンシュタイン(Lichtenstein)&ジャフェ(Jaffe)が最初に報告した骨や骨髄を線維性結合組織に置き換えることを特徴とする骨の疾患である.病理組織学的には,アルブライト症候群,多骨性,単骨性の3つのタイプに分類されている.
【症状】一般に疼痛はなく,若年期から生じ,経過は緩慢である.骨形成間葉組織の発育異常により顔面骨や顎骨が膨隆,変形し,歯や歯胚は変位し,咬合障害が生じることがある.
【治療】原因療法はなく,病的骨折の防止が必要である.また,審美的な理由による外科療法は,長期の経過観察の後に行われる.咬合障害が生じる場合には矯正治療が必要である.