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象牙質異形成症

【読み】
ぞうげしついけいせいしょう
【英語】
dentin dysplasia
【辞典・辞典種類】
歯科矯正学事典
【詳細】
(同)無根歯
 象牙質異形成症は象牙質の特異な形成異常をきたすきわめてまれな疾患で,髄腔の閉鎖や歯根の形成障害などによる無根歯を呈するものである.本症はシールズによって2型に分類され,遺伝型式については不明なところがあるが各型について異なる.
1)象牙質異形成症シールズ(Shields)I型:歯冠の形態は,ほぼ正常であるが,歯の位置異常や動揺が著明でX線像で歯根の短小や多発性の根尖部不透過像を認め,組織的には正常歯冠象牙質の根側に骨様象牙質や象牙質粒が散在する.遺伝形式は不明である.
2)象牙質異形成症シールズ(Shields)II型:肉眼的には正常であるが,X線像で歯髄腔は狭小となっていたり消失している.前歯や小臼歯では歯髄腔がアザミ状を呈し,歯髄結石が散在する.根管腔は,ほとんど完全に閉鎖され,常染色体優性遺伝形式を示す.病理組織像について,エナメル質は正常で象牙質も外套象牙質と髄腔周囲の一部は正常である.しかし,歯髄腔を埋めている象牙質を含むほかの部分では特徴的な所見を示す.すなわち,球状ないしは螺旋状の象牙質粒様構造物が不規則に配列しており,またこれらは著しく乱れた象牙細管を有している.