ダイレクトボンディング法
- 【読み】
- だいれくとぼんでぃんぐほう
- 【英語】
- direct bonding technique
- 【辞典・辞典種類】
- 歯科矯正学事典
- 【詳細】
- (同)直接接着法
ブラケット類を矯正用接着剤で直接エナメル質に接着する方法をいう.この方法を開発発展させたのはブオーノコア(Buonocore,1968),ニューマン(Newman,1964),増原や三浦(1971)で,1970年ごろから一般化され,現在ではわが国でも広く用いられている.ブラケット類をエナメル質に接着させる接着剤は約20種類を数える.しかし,これらのものがまったく異なった成分から成り立ち,各々違った特徴をもつというわけではない.これらを大別するとMMA系,Bis-GMA系の2種に分けることができる.これらの接着剤の接着機構は主に酸エッチングあるいは最近研究されているレーザーエッチング法などの前処理によりエナメル質表面に形成された凸凹構造に接着剤が嵌合した結果生じる投錨効果によるものである.引っ張り試験によるとこれらの接着剤は100kg/cm2以上の接着力があると報告されている.
【接着手順】(1)ブラケット類の接着準備.(2)口腔清掃ならびに歯面の研磨.(3)エナメル質の表面処理(酸エッチング法,レーザーエッチング法).(4)歯面の乾燥.(5)接着剤の適応.(6)ブラケット類の装着.(7)仕上げ.
【適応症および利点と欠点】ほとんどすべての症例に応用できる.本法は審美性に優れており,埋伏歯,形態異常歯などの歯の移動にも利用でき,帯環製作のような熟練をあまり必要とせず,患者の苦痛も軽減できるなど応用範囲は広い.しかし,接着に際して歯面を脱灰すること,接着力の問題,バンドに比較して正しいポジショニングに十分な注意を必要とすること.また撤去方法,口腔衛生学上の問題など多くの課題がある.
→エッチング法,インダイレクトボンディング法