専門情報検索 お試し版

ダウン症候群

【読み】
だうんしょうこうぐん
【英語】
Down’s syndrome
【辞典・辞典種類】
歯科矯正学事典
【詳細】
 1868年,Down, L.が最初に報告した染色体異常に基づく発育異常で,21番(G群)の染色体が3個あるtrisomy21が原因である疾患である.出産約650に対して1の割合で生ずるといわれ,母親の出産年齢が高いほど多い.
【症状】肉体的および精神的に発育遅延があり,四肢,骨格,内臓などに種々の異常を生じる.頭蓋は短頭型で顔面は扁平,いわゆる蒙古人様顔貌を呈し,頸は太く短い.蒙古人様顔貌はダウン症候群の特有の顔貌である.この特徴は,眼裂斜上,内眼角贅皮,扁平鼻梁である.口腔領域では顎骨の発育が不良で,口蓋は前後に短縮し幅狭くにみえる.しばしば溝状舌や相対的大舌症を伴い,唇顎口蓋裂の発正頻度も高い.歯の萌出遅延,先天欠如,形成異常,不正咬合などをみることも多い.
【治療】対症療法を主体とし,形成手術を行い,全身的治療はない.咬合障害がある場合には,矯正治療が必要である.その矯正治療に際しては健康保険の適応ができる(2002年4月以降).