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単純鉤

【読み】
たんじゅんこう
【英語】
simple clasp
【辞典・辞典種類】
歯科矯正学事典
【詳細】
(同)一腕鉤,単翼鉤,Cクラスプ
 1つの鉤腕のみで保持を求め床矯正装置などに臨床的によく用いられる維持装置である.クラスプの中でも最も単純な線鉤でアルファベットの「C」に似ていることからCクラスプともよばれ,一腕鉤,単翼鉤と同義である.主として前歯あるいは犬歯の唇側に適応される.
【利点】(1)作製が容易である.(2)修復が容易である.(3)歯周組織への悪影響が少ない.
【欠点】(1)維持力が弱く,ほかの維持装置との併用が望ましい.(2)1本の鉤腕のみでは鉤歯を確実に把持することが困難であるために鉤歯の舌面に接する床縁の利用が必要である.