弾性エネルギー
- 【読み】
- だんせいえねるぎー
- 【英語】
- resilience
- 【辞典・辞典種類】
- 歯科矯正学事典
- 【詳細】
- (同)レジリエンス
弾性体をひずませるためには外から力を加えなければならない.ひずまされた弾性体は位置エネルギーを蓄えており,これをレジリエンスまたは弾性エネルギー,ひずみエネルギーという.弾性エネルギー(U)は縦弾性係数(E)の物質にεのひずみを与えたときの応力をσとすると次のような式で表される. U=1/2・σε=σ2/2E
歯の移動ではワイヤーに蓄えられた弾性エネルギーの放出により,ワイヤーの復元力が矯正力として利用されるため,弾性エネルギーの大きいほうが長期間にわたって持続的な矯正力が発揮できる.ワイヤーをループ状に曲げると応力-ひずみ線図で直線の勾配は低くなり,逆に弾性エネルギーは大きくなる.