中心咬合位
- 【読み】
- ちゅうしんこうごうい
- 【英語】
- centric occlusion
- 【辞典・辞典種類】
- 歯科矯正学事典
- 【詳細】
- 中心咬合位とは咬頭と窩あるいは斜面が最大限に嵌合し,上下顎歯群が最多接触点で顎位が静止する咬合状態をいう.有歯顎では,中心位と一致する例はきわめて少なく,通常中心位よりも1mm前後,前方に位置する.中心位と中心咬合位が合致する咬合状態を理想とする考え方もあるが,天然歯列ではごくまれにしかみられない咬合状態であり,必ずしも一致することが良いとは限らないという意見もある.また,中心位から中心咬合位へ滑走するときや,中心咬合位または中心位から側方へ滑走する際の下顎頭の円滑な運動が,咬頭干渉などにより阻害されると外傷性咬合やブラキシズムの発現に起因すると考えられている.つまり中心咬合位は中心位とともに顎運動の最初の起点として重要であり,歯科矯正臨床では歯の移動に伴い中心咬合位は変化してくるので,できるだけ中心位で咬合できるように中心咬合位を確立しなければならない.