超弾性型Ni-Ti合金線
- 【読み】
- ちょうだんせいがたえぬあい-てぃーあいごうきんせん
- 【英語】
- nickel-titanium wire
- 【辞典・辞典種類】
- 歯科矯正学事典
- 【詳細】
- (同)ナイチノールワイヤー
超弾性,形状記憶という性質を有するニッケルチタン合金からなるワイヤーで,G.F. Andreasen(1971)によって報告され,正しくは形状記憶Ni‐Ti合金ワイヤーであるが,一時期Unitek社のナイチノールがその代表的商品となっていたためこの名称でよばれるようになった.現在は第3世代の弾性を有するものが起用されている.治療初期のレベリングに用いられるものから,bite opening用,bite closing用,歯をstabilizingすることのできるものまで多種類が市販されている.この性質は組成や加工方法,熱処理によって変化する.ナイチノールワイヤーの種類は,直線になったものとプリフォームの状態になったものがある.プリフォーム状のものはナチュラルフォーム型とアイデアルフォーム型がある.一般的にはナチュラルフォーム型が多用されている.断面形態は,ラウンドワイヤー(丸線.016",.018",.020"),レクタンギュラーワイヤー(角線.016"×.016", .018"×.018",.020"×.020")がある.
→ニッケルチタン合金線