ツイステッドアーチワイヤー
- 【読み】
- ついすてっどあーちわいやー
- 【英語】
- twisted arch wire
- 【辞典・辞典種類】
- 歯科矯正学事典
- 【詳細】
- 数本の細い弾線を束ねた矯正線で,アーチワイヤーとして用いられている.丸線と角線があり用途に応じて使い分けることができる.叢生や捻転の改善,小臼歯や第二大臼歯のレベリングを目的として用いられるワイヤーである.丸線には.015"~.0215"があり,角線には.016"×.016"~.021"×.025"のサイズがあるが,同じサイズの1本の金属線に比べてばね率が低くしかも作用距離が大きいため叢生捻転の改善のために有効である.角線を用いることによってトルクコントロールや治療中のアーチフォームの歪みの改善に用いることができる.また上下顎前歯部にセクショナルワイヤーとして用いることによって(コントロールバー)上下顎前歯歯軸をコントロールすることができる.このように非常に有用なワイヤーであるが,ライトワイヤーと異なりワイヤー単独で大臼歯の固定が困難でかつ剛性が低く,たわみやすいためにエラスティックの併用には無理がある.これに代わるものとして,Ni‐Ti線で作製された.016"×.016"または.018"×.018",.020"×.020"ワイヤーなどが頻繁に用いられている.