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ディスキング法

【読み】
でぃすきんぐほう
【英語】
disking
【辞典・辞典種類】
歯科矯正学事典
【詳細】
 混合歯列における乳歯の削合により永久歯の萌出を誘導したり,軽度のスペースディスクレパンシーのある場合に永久歯とくに前歯を削合することにより,歯冠幅径を小さくする目的でダイヤモンドディスクなどを用いて隣接面のエナメル質の削除を行う方法である.ディスキングを行うにあたり次のことに注意すべきである.
1)削除量はエナメル質の厚さの1/2を超えてはならない.エナメル質の削除量は下顎6前歯で2mm前後,上顎6前歯部で4mm程度の削除が為害作用なく削合できる量であるとされている.
2)接触面にステップを作らず正常な接触関係が維持できるような形態を作る.
3)ディスクを最初から使うのではなくストリップスを利用して接触部位を拡大してからディスクを使用する.
4)ディスキング後はフッ化ナトリウムや酸性フッ素リン酸溶液などのフッ化物塗布を行い齲蝕予防をはかることが望ましい.また知覚過敏を押さえることができる.
5)何よりも歯冠幅径を小さくする目的で行うので,隣接面に平行にストリッビングを行うことが大切である.そのためには歯牙の排列が一段落してから行うとストリッピング(ディスキング)の範囲が明確となり効果的である.
→ストリッピング