トリチャー・コリンズ症候群

【読み】: とりちゃー・こりんずしょうこうぐん
【英語】: Treacher Collins syndrome
【辞典・辞典種類】: 歯科矯正学事典
【詳細】: 　下顎顔面異骨症の症状が両側性に発現したものである．本症は常染色体優性遺伝によるが，症状の発現が不規則で変異に富む．第一，第二鰓弓由来の先天形態異常である．顔貌が特徴的で，外眼角が下がり（逆モンゴロイド型眼裂），下眼瞼が欠損していることもある．下顎関節の形成異常，下顎骨下縁が陥凹状態になるなどの下顎骨の発育不全が常に起こるため，下顎は後退し相対的に上顎前突を呈する．下顎前歯の前傾や咬合の異常が著しい．また，舌の偏位，高口蓋や口蓋裂などを伴う場合もある．
→第一・第二鰓弓症候群