軟骨形成不全症
- 【読み】
- なんこつけいせいふぜんしょう
- 【英語】
- chondrodysplasia
- 【辞典・辞典種類】
- 歯科矯正学事典
- 【詳細】
- 全身の軟骨発育(軟骨内骨化)の障害される疾患である.造骨および破骨細胞は正常である.原因は不明であるが,遺伝的因子(一般に常染色体優性,まれに劣性)が関与するといわれている.多くは出生後すぐに死亡するか,あるいは生後わずかな期間しか生存することができない.骨格の形成異常により身体の不調和な小人症をきたす.口腔内所見では,歯胚の欠如,歯胚の位置異常,永久歯の萌出遅延,乳歯の矮小化と歯根の形成異常,タウロドンティズムなどがみられる(千葉ら1976年).また,下顎下縁平面角が大きく,下顎枝の著しい劣成長がみられる.