軟骨性骨化
- 【読み】
- なんこつせいこつか
- 【英語】
- cartilaginous ossification
- 【辞典・辞典種類】
- 歯科矯正学事典
- 【詳細】
- 中胚葉性組織が軟骨に分化し,石灰化した後,骨組織に置換される成長様式である.すなわち骨体の軟骨基質に石灰化が起こり(石灰化点),その表面に細胞と血管に富んだ造骨組織が現れ,軟骨内に侵入し石灰化して基質を破壊し,軟骨細胞は遊離し消滅する.骨化は軟骨骨体表面に骨芽細胞が付着し,骨板を形成することと相まって,さらに骨質形成や骨発育を促進する.そのため,一部に軟骨部分を残す(長管骨‐骨端軟骨,頭蓋底‐軟骨結合).これらは成長の場(growth site)となり,活性化された成長発育の旺盛期には盛んに増殖する.部位としては,四肢など長管骨の骨端軟骨(活性時期 男12~14歳,女11~13歳),下顎頭,頭蓋底の軟骨結合(蝶形後頭軟骨結合:成人まで成長,蝶形骨間軟骨結合:出生直後癒合,蝶形篩骨軟骨結合:生後7年で化骨),鼻中隔軟骨にみられる.
→骨膜性骨化,縫合性成長