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ニッケルチタン合金線

【読み】
にっけるちたんごうきんせん
【英語】
nickel titanium wire
【辞典・辞典種類】
歯科矯正学事典
【詳細】
 最近ではニッケルチタン合金線がマルチブラケット装置に不可欠のものとして定着してきた.ニッケルチタン合金線は永久変形を起こしにくく形状記憶で超弾性があるため弱い矯正力を持続的に加えられる.この超弾性は,一定の環境温度下において応力を加えることにより結晶の配列が変化し,応力誘起マルテンサイト変態を生じた結果により発現する.またニッケルチタン合金線は組成,加圧方法,熱処理によって性質が変化する.このような性質よりニッケルチタン合金線は矯正治療の初期に用いるが,bite opening用(.016",.016"×.016",.018"×.018",.020"×.020"),bite closing用(.016",.016"×.016",.018"×.018",.020"×.020"),stabilizing用(rectangular)など種類も豊富になってきている.したがって矯正治療の大半はこのニッケルチタンワイヤーを用いてできるようになってきている.このワイヤーの特徴としては次のようなことがあげられる.レベリングが早期に出来ること,それに伴い咬合が閉鎖してくること.従って咬合挙上を必要とする症例ではcurve of Spee,reverse curve of Speeの付与されたニッケルチタン合金線を使用する必要があること,そして臼歯部に対する矯正力はそれほど大きくないことなどである.ニッケルチタン合金線の種類は直線のものとプリフォーム(オーソフォームとスタンダードフォーム)のものがある.形態的種類は丸型と角型があり,サイズは丸型では.014"~.022",.028"~.036",また.045"や.051"がある.角型には.016"×.016",.017"×.017",.021"×.021",.016"×.022",.017"×.022",.017"×.025",.018"×.025",.021"×.025"がある.代表的なものにナイチノールワイヤー(nitinol wire)がある.
→矯正用材料,線材料