ホーレータイプリテーナー
- 【読み】
- ほーれーたいぷりてーなー
- 【英語】
- Hawley type retainer
- 【辞典・辞典種類】
- 歯科矯正学事典
- 【詳細】
- ホーレー(Hawley)が1919年に発表した保定装置である.前歯部に用いる唇側線と,大臼歯に使用されるクラスプを備えた床タイプの保定装置であり,非抜歯症例用と抜歯症例用とがある.非抜歯症例用では犬歯近心端から歯肉頬移行部へ向かう垂直ループが唇側線に存在するが,抜歯症例用では,垂直ループが抜歯部位よりも後方に位置している.大臼歯部のクラスプは,可能な限り第一大臼歯にかける.このホーレータイプリテーナーにより,歯の小移動と空隙のコントロールを行うこともできる.また,永久固定式,あるいは可撤式の修復が行われるまで矯正治療によって得られた空隙を保つための人工歯を床に付け加えることもできる.このホーレータイプリテーナーを応用した保定装置にツイードの保定装置やベッグの保定装置がある.