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埋伏智歯

【読み】
まいふくちし
【英語】
impacted wisdom tooth, impacted third molar
【辞典・辞典種類】
歯科矯正学事典
【詳細】
 萌出しないで口腔粘膜下または顎骨内にある萌出異常の第三大臼歯.埋伏歯のなかでは下顎智歯がもっとも多く,歯胚が下顎角近くに形成され,下顎骨の発達がわるいと萌出部位がとれず歯が完全に顎骨内にある完全埋伏または歯冠の一部を口腔に露出している不完全埋伏となる.下顎智歯は近心傾斜や水平位をとりやすく,上顎では垂直位や遠心傾斜をとる.また歯冠周囲炎から蜂巣織炎,顎骨炎などを起こすことから骨削除あるいは歯の分割などによる抜歯を行う.矯正治療では後戻り(再発)に対する第三大臼歯の影響については多くの論議があり,保定後の咬合の安定に及ぼす影響についての明確な評価は定まっていないが,予防的な意味で抜歯することが多い.