焼入れ
- 【読み】
- やきいれ
- 【英語】
- quenching
- 【辞典・辞典種類】
- 歯科矯正学事典
- 【詳細】
- 金属の熱処理のことで,相変態をもつ合金をその相変態温度以上に加熱し一定時間保持した後,急速に冷却させる操作をいう.歯科でよく用いられる金合金では徐冷によって硬化するものもあるが,急冷によって軟化する場合があるので,混同しないように注意する必要がある.エルジロイなどでは屈曲時に比較的軟らかく種々のループを形成しやすいものが,熱処理によって固くなり弾性限度が上昇するため弾性の範囲が拡大し,矯正力の発現にはきわめて都合の良い状態になる.