カンジダ症
- 【読み】
- かんじだしょう
- 【英語】
- candidiasis
- 【辞典・辞典種類】
- 歯周病学事典
- 【詳細】
- 【同】モニリア症
Candida albicansの感染による口腔粘膜にみられる真菌症の一つであり、モニリア症ともいわれる。白い斑点様にみえることが多く白板症と異り、ヘラなどでこすると容易に剥離し下層に軽度の発赤を示す粘膜表面が露出する。急性偽膜性、慢性肥厚性、肉芽腫性に分類できる。誘因としては抗生剤による菌交代現象、義歯、口腔内乾燥症、白板症、溝状舌、舌の慢性炎症、糖尿病、副甲状腺機能低下症、クッシング症候群、栄養不良、副腎皮質ホルモン、制癌剤、放射線治療等があげられる。また処置としては、急性偽膜性カンジダ症ではマーゾニン水(R)、ナイスタチン(R)、ファンギソン(R)などの外用剤を用いる。慢性肥厚性カンジダ症、肉芽腫性カンジダ症では、トリコマイシン(R)、ナイスタチン(R)、ケトコナゾール(R)の内服、アムホテリシンB(R)の点滴静注を行う。慢性肥厚性カンジダ症の長期継続は上皮の悪性化を考慮する必要がある。