キュレット型スケーラー
- 【読み】
- きゅれっとがたすけーらー
- 【英語】
- curet type scaler
- 【辞典・辞典種類】
- 歯周病学事典
- 【詳細】
- 【同】鋭匙型スケーラー
このスケーラーは、歯肉縁上、縁下歯石の除去に使用できるがとくに歯肉縁下歯石の除去に適しており、根面の掻爬と滑沢化に有効な器具である。また軟組織の掻爬にも使用できる。キュレット型スケーラーは、ワーキングヘッドが小さいため、深いポケット内でも操作しやすく効果的である。形態は、刃先がスプーン型をしていて断面は半月状である。一般に使われているキュレット型スケーラーは両刃であるが、中でもグレーシー型キュレットは片刃で細身のため歯面への適合もよく、その反対側の刃部で周囲軟組織に外傷を与えることが少い。
スケーラーを歯周ポケット内へ入れる時は、歯面を探査しながら、歯面に対してできるだけ小さい角度で挿入し、刃面と根面との角度を約80~90度を越えない角度に保って歯石の下縁をしっかりととらえ、歯冠方向に短い距離で引き上げる。このようなプルストロークpull strokeが、キュレット型スケーラーの場合原則である。