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グレーシー型キュレット

【読み】
ぐれーしーがたきゅれっと
【英語】
Gracey curet type scaler
【辞典・辞典種類】
歯周病学事典
【詳細】
グレーシー型キュレットは、各歯の形態に適合するように数種のタイプがセットになっている。すなわち、前歯、小臼歯、大臼歯の頬舌側、臼歯の近心、遠心部により使い分ける。
キュレット型スケーラーの中でもとくにグレーシー型キュレットは、歯肉縁下歯石の除去と根面の掻爬および滑沢化にもっとも優れた器具であると考えられている。使用法は歯軸と平行にプルストロークpull strokeで操作した時、一番除石の効率がよいが、根面を滑沢にするためにそのほかの方向、つまり歯軸と垂直方向または斜めの方向など、あらゆる方向への操作が可能である。しかしいずれにしてもプルストロークにて行うのが原則である。
このスケーラーの特徴は片刃であるため、刃部が歯面の操作面に接している時には、周囲の軟組織に傷害を与えることが少いということである。