骨移植(術)
- 【読み】
- こついしょく(じゅつ)
- 【英語】
- bone graft(ing)、bone transplant(ation)
- 【辞典・辞典種類】
- 歯周病学事典
- 【詳細】
- 歯周歯槽骨外科手術における骨移植の目的は、
1)歯周ポケットの除去あるいは減少。
2)喪失した歯槽骨の形成、骨誘導あるいは骨伝導の促進。
3)歯周組織の機能的構成。
である。
臨床で骨移植(術)に応用している移植骨片をbone graftと呼び、移植骨と宿主間の系または種の異同および組織学的性質によって以下のように分類される。
1)自家骨移植autogenousあるいはautogenetic bone graft
同一個体の口腔内あるいは口腔外から採取した移植骨を他の部位である骨欠損部に移植することをいう。自家骨移植は新鮮骨を使用することを原則とする。その種類としては以下のものがある。
【1】自家皮質骨片移植、【2】自家骨凝塊法、【3】自家骨練和物、【4】自家海綿骨髄移植
2)他家骨移植allogenous bone graft
他の個体より採取した移植骨を冷凍あるいは凍結乾燥して保存骨(例:冷凍乾燥他家腸骨)とし、これをさらに同一種の別の個体の骨欠損部に移植することをいう。十分な骨供給量が得られることや採骨のための二次的侵襲を避けることができる。一方、移植免疫反応を起すことや骨形成能が劣ること、細菌感染などの懸念がある。その種類として以下のものがある。
【1】凍結乾燥他家骨移植、【2】脱灰凍結乾燥他家骨移植
3)異種骨移植xenogenousあるいはxenogenetic bone graft
異る種より採取した移植骨(例:牛の骨)を滅菌、抗原物質の除去後、保存骨とし、種の異るヒトの骨欠損部に移植することをいう。強い抗原性や骨形成能が不良であることから歯周領域においてほとんど使用されていない。