手用スケーラー
- 【読み】
- しゅようすけーらー
- 【英語】
- hand scaler
- 【辞典・辞典種類】
- 歯周病学事典
- 【詳細】
- 歯石除去、根面の掻爬に用いる道具であり、把柄部、頸部、刃部とからできている。手用スケーラーの具備条件は刃先が鋭利であり、刃部が歯面によく適合すること。また刃先が把柄部の長軸の延長線上にあり、その材質は滅菌消毒に十分耐え、研磨が可能であることなどである。
手用スケーラーは、刃部の形状および刃部と頸部との関係より鎌型(シックル型)、鋭匙型(キュレット型)、鍬型(ホウ型)、ヤスリ型(ファイル型)、ノミ型(チゼル型)の5種類に分類され、それぞれの適応により使い分ける。なお使用法は前4者はプルストロークで、ノミ型のみプッシュストロークで行う。手用スケーラーの使用により、歯の表面に付着した歯石や歯垢、病的セメント質やその他の沈着物を機械的に除去し、根面を掻爬する。これによって歯周炎の発生の予防や炎症性病変の治癒に役立つ。