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非ステロイド性抗炎症剤

【読み】
ひすてろいどせいこうえんしょうざい
【英語】
nonsteroid anti-inflammatory drugs
【辞典・辞典種類】
歯周病学事典
【詳細】
抗炎症剤には、ステロイド性抗炎症剤、非ステロイド性抗炎症剤、消炎酵素剤の3群がある。非ステロイド性抗炎症剤とは、ステロイド特有の化学構造をもたない抗炎症剤であり、解熱鎮痛剤の中で抗炎症作用の強い薬剤をさすものである。しかし、その抗炎症作用は、ステロイド性抗炎症剤ほど強力ではない。非ステロイド性抗炎症剤には、サリチル酸化合物、ピラゾロン誘導体、インドール酢酸系化合物などがあり、それらの抗炎症作用はおもにプロスタグランジンの合成阻害作用によるものであると考えられている。これらは急性炎症を鎮静する目的で用いられるが、慢性炎症にもまた有効である。一般に、数日間にわたる連続投与が行われるが、胃腸障害のある患者や、妊娠初期の妊婦に対する投薬は、とくに細心の注意が必要である。