フロッシング
- 【読み】
- ふろっしんぐ
- 【英語】
- flossing
- 【辞典・辞典種類】
- 歯周病学事典
- 【詳細】
- プラークコントロールの一方法で、デンタルフロスト用い、ブラッシングだけでは歯垢除去が完全にできない歯間部や最後臼歯の遠心面の清掃を主たる目的としており、比較的正常な歯列においては歯間部歯垢の約80%を除去することができる。利点としては、歯ブラシが入りにくい歯間部や歯肉溝およびブリッジや鉤歯の歯垢清掃が効果的に行えることである。一方欠点としては、操作が難しいので習慣づけが困難であることや、また歯肉の退縮した歯や根面溝のある歯および根分岐部においてはフロッシングだけでは不十分なことである。
使用法としては、通常指に巻きつける方法やループを作る方法が行われているが、フロスホルダーを用いる場合もある。またブリッジの下面や連結歯の歯間部には、フロススレッダーを用いてデンタルフロスを通し清掃を行う。使用上の注意点としては、接触面がきつい場合はゆっくりと斜めに入れるようにして歯肉に損傷を与えないことや、可能な限り頬側面や舌(口蓋)側面にまでデンタルフロスで包みこむようにすること、および歯垢のついていない面と同様の音がするまで頬舌方向や上下方向に動かすことなどである。