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唾液腺腫瘍

【読み】
だえきせんしゅよう
【英語】
salivary gland tumors
【辞典・辞典種類】
歯科用語小辞典(基礎編)
【詳細】
 唾液腺由来の腫瘍で、大唾液と小唾液腺の両者から発生する。前者では耳下腺からの発現がもっとも多い。良性として多発するのは多形性腺腫で、そのほか乳頭状嚢腺腫、オンコサイトーマや腺リンパ腫(ワルチン腫瘍)などがある。悪性としては腺様嚢胞癌や粘表皮癌が多く、そのほか悪性多形性腺腫や腺癌がある。組織学的には実質が腺上皮由来の細胞の増生からなり、これらの細胞がシート状、索状に増殖するほか、腺管構造をみる。以上は腺上皮から発生したものであるが、非上皮性の血管腫、神経鞘腫、線維腫などがまれに起こる。