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電気的根管長測定 

【読み】
でんきてきこんかんちょうそくてい
【辞典・辞典種類】
歯科用語小辞典(臨床編)
【詳細】
【同義語:EMR】
 根尖部と口腔粘膜間の電気的(インピーダンス)抵抗値が一定になることを応用して根管の長さを測定する方法である。それぞれの測定機器により使用法は異なるが、基本的な使用法はまず電源を入れ、一極(ワニ口)を不関電極(口角導子、金属性排唾管など)に接続し口腔粘膜に接触させる。他極を根管内に挿入した関電極であるリーマー(ファイル)に接続する。接続したリーマー(ファイル)を根尖方向に押し進め、それぞれの測定器に設定された根尖部を示す状態でリーマー(ファイル)を根管より抜き取り、リーマー(ファイル)先端から基準点(ストッパー)までの長さをスケールを用いて測定し、根管長とする。旧タイプの測定器では、単一周波数を有する測定電流が使用されているため根管内に洗浄液、血液などの電解質が存在すると、電流が流れやすく測定に誤りが生じやすかったが、新タイプの測定器では、周波数が異なる2種の電流を使用する相対値法を採用することにより、根管内に電解質の物質が存在していても、根管長が正確に測れるよう改良されている。