目次
理論編
第1章 スケーリング器具とその特徴
[1]グレーシーキュレットとは
1.グレーシーキュレットの構造
1)第一シャンクと刃部内面の角度
2)第一シャンクと刃部の角度
3)刃と切縁(cutting edge)の構造と使用エリア
2.グレーシーキュレットの種類と使用部位
3.ハンドルの種類
1)ハンドルの代表的な3つの太さとデザイン
2)ハンドルの太さの違いによる作業効率
[2]改良型グレーシーキュレットの種類と適応
1.よく使用される3つの改良型グレーシーキュレット
1)アフターファイブ(after five)
2)ミニファイブ(mini five)
3)Fitキュレット
4)比較:オリジナルキュレット
2.オリジナルキュレットとの比較に見るFitキュレットの有用性
1.Fit#11/12(#15/16)の特徴
2.Fit#13/14(#17/18)の特徴
[3]グレーシーキュレットでは対応できない部位に使用するスケーラー
1.鎌型(sickle type)スケーラー
2.ヤスリ型(file type)スケーラー
第2章 インストルメンテーションに最適な姿勢・セッティング
[1]正しい姿勢でインストルメンテーションをしよう
1.インストルメンテーションしやすい姿勢とは
1)作業しやすい腕の状態
2)作業しやすい手の状態
[2]こんな姿勢は避けよう-作業効率を妨げる誤った姿勢
1.誤った腕の状態
1)脇が開いている、肘が上がっている状態でのインストルメンテーション
2)腕を前に出した状態でのインストルメンテーション
2.誤った手の位置
1)掌屈
2)背屈
3)手の橈側偏位(外転)
4)手の尺側偏位(内転)
5)手、前腕の回外
3.肩挙上状態でのインストルメンテーション
4.前傾姿勢でのインストルメンテーション
[3]ユニットのセッティング
1.ユニットの高さ
2.バックレストの設定
3.ヘッドレストの位置
1)下顎:臼歯部頬側、左側舌側、右側臼歯部舌側遠心、前歯部唇側・舌側のインストルメンテーション時のヘッドレスト
2)下顎:右側臼歯部舌側近心のインストルメンテーション時のヘッドレスト
3)上顎:前歯部唇側、臼歯部頬側のインストルメンテーション時のヘッドレスト
4)上顎:臼歯部口蓋側、前歯部口蓋側のインストルメンテーション時のヘッドレスト
4.オペレーティングチェアのセッティング
[4]ポジショニング
1.3つのポジションを使い分けよう
2.バックポジション
3.サイドポジション
4.フロントポジション
[5]歯科衛生士の臨床における筋骨格障害を予防する
1.筋骨格障害とは
2.歯科衛生士業務と筋骨格障害
3.筋骨格障害を予防するために今すぐできること
第3章 インストルメンテーションの基本手技
[1]器具の持ち方
1.正しいインストルメンテーションのための器具の持ち方
1)執筆状変法で器具を持とう
2)執筆状変法が推奨される理由
2.手のひらの向き~パームアップとパームダウン~
1)手のひら上向き(パームアップ)
2)手のひら下向き(パームダウン)
3)なぜ手のひら上向き/下向きを使い分けるのか?
[2]レスト
1.レストの重要性
2.レストとしてふさわしい指とは
3.レストと作業部位の距離
1)レストと作業部位を近づける2つの根拠
(1)安定性の確保
(2)力の確保
2)インストルメンテーション時のヒント
4.レストの種類
1)口腔内フィンガーレスト
(1)隣在歯にレストを求める口腔内フィンガーレスト
(2)口腔内クロスアーチフィンガーレスト
(3)口腔内オポジットアーチフィンガーレスト
(4)口腔内フィンガーオンフィンガーレスト
2)口腔外ハンドレスト
3)ミラーレスト
[3]モーション
1.2つのモーションを理解する
1)フィンガーモーション
2)ロッキングモーション(手首前腕モーション)
(1)側方手首前腕モーション
(2)上下手首前腕モーション
[4]インストルメンテーション時の側方圧
1.インストルメンテーション時の側方圧はどの程度が適切か
1)歯肉縁下スケーリング時の側方圧
2)露出根面からのプラーク除去時(ルートプレーニング/ルートデブリマン)の側方圧
3)PTC時の側方圧
第4章 ストローク別インストルメンテーションのポイント
[1]バーティカルストロークによるインストルメンテーション
1.バーティカルストロークとは
2.バーティカルストローク時の器具の挿入と作業角度の設定
1)バーティカルストローク時の器具挿入に対する考え方
2)挿入角度
3)作業角度の設定
3.正しく行われているか? チェック方法
1)適切な作業角度になっているか?-頬側面からチェックする方法
2)確実に接触点下に刃が到達しているか?-隣接面からチェックする方法
4.正しく行っているか? 刃とハンドルの動きのチェックポイント
1)頬(唇)側のインストルメンテーション
2)隅角部のインストルメンテーション
3)隣接面(近遠心面)のインストルメンテーション
5.バーティカルストローク時の注意点
1)歯面に沿って器具を回転させているか
2)接触点下に刃が到達しているか
3)その器具選択は正しいか
6.刃面とレストの位置関係(平行レストと対向レスト)
1)刃面と同側にレストを求めた場合(平行レスト&プルモード)
2)刃面と反対側にレストを求めた場合(対向レスト&プッシュモード)
3)平行レストと対向レスト、どちらがインストルメンテーションに有利か
[2]オブリークストロークによるインストルメンテーション
1.オブリークストロークとは
2.オブリークストローク時の器具の挿入と作業角度の設定
3.オブリークストロークの注意点
[3]ホリゾンタルストロークによるインストルメンテーション
1.ホリゾンタルストロークとは
1)接触点下から外側へのストローク
2)外側から接触点下方向へのストローク
2.安全かつ確実なホリゾンタルストロークの器具操作
[4]歯石探知ストロークによるインストルメンテーション
1.歯石探知ストロークとは
第5章 歯の解剖学的形態とインストルメンテーション
[1]インストルメンテーションが困難な歯の形態
1.歯の凹面形態
1)歯の凹面形態を理解しよう
2)歯周病の進行程度によって凹面形態は変化する
[2]インストルメンテーションが成功しにくい歯の形態
1.エナメル滴
2.エナメル突起
3.口蓋溝(斜切痕)
[3]根分岐部へのインストルメンテーション
1.軽度の根分岐部病変への対応
2.中等度・重度の根分岐部病変への対応
[4]メインテナンスしにくい歯の形態
1.ルートアンプテーションした歯へのインストルメンテーション
2.ルートリセクションした歯へのインストルメンテーション
3.ヘミセクションした歯へのインストルメンテーション
※インストルメンテーションを確実に行うために理解しておきたい歯の解剖総一覧
臨床編
第1章 上顎前歯部のインストルメンテーション
第2章 上顎右側臼歯部のインストルメンテーション
第3章 上顎左側臼歯部のインストルメンテーション
第4章 下顎前歯部のインストルメンテーション
第5章 下顎右側臼歯部のインストルメンテーション
第6章 下顎左側臼歯部のインストルメンテーション
索引