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  • 歯科矯正学における3D診断および治療計画
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    歯科矯正学における3D診断および治療計画

    アライナー、OSA、TMD治療にも応用できる最新のデジタル矯正
    著者: [編] Jean-Marc Retrouvey [編] Mohamed-Nur Abdallah [監訳] 三林栄吾 [監訳] 深澤真一 [監訳] 友成 博 [監訳] 根岸慎一
    A4判変型 / 336ページ / 2022-09-10 発売
    ISBNコード:978-4-7812-0896-1
    定価 30,800円(本体 28,000円+税10%)
    クイントコード:18560
    モリタコード:208040880
    • チラシの価格表記は発行当時のものです。
    デジタル矯正分野の世界のオールスターが勢ぞろい!
    アライナー矯正、閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)、顎関節症(TMD)などの治療にデジタル技術を駆使した世界のエキスパートたちが、1冊の書籍の中に最新の治療内容を掲載。CBCT、口腔内スキャナー(IOS)、MRIを用いた不正咬合の同定と治療計画のための最新の診断ツールを紹介するとともに、これらの技術を組み合わせて正確な診断を可能にするソフトウェアによるもっとも適した生体力学的アプローチを設計できるようガイドする。

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評者:山﨑長郎(東京都・原宿デンタルオフィス)

 本書を開いた最初の率直な感想は,「とうとう矯正歯科治療もこのような時代がきたか」とため息をついてしまった.インプラントの分野におけるデジタル化は,スムーズさとスピードをもって受け入れられ日常臨床に応用された.この波はやや遅れて矯正歯科治療にやってきた.よく考えてみると診断は, 二次元のセファロによる分析・診断のみが長く続き,それ以上が組み込まれることはなかったのではないか.恐らくこれらをふまえて矯正歯科治療のターニングポイントとして本書が上梓されたのではないか.いずれにしても,読み進めるうちに今までの技術・手法のみにとらわれた矯正歯科治療の書籍とは一線を画すすばらしい内容に惹き込まれてしまった.矯正歯科治療の未来形を教示するとともに,現在の治療の変換を示している.
 本書は大きくPartⅠとPartⅡに分かれていて,PartⅠは本書の肝であるさまざまなデジタルツールを診断にいかに使用して分析するかが述べられている.PartⅡは画像診断によるプランニングおよび臨床症例への応用が中心である.
 1章は,人工知能(AI)を応用した診断の進化であり,矯正歯科治療の未来形を暗示している. 2章は,矯正歯科治療における臨床写真の使用方法と新しい口腔内スキャナー(IOS)との組み合わせである. 特にIOSによるDSD(Digital Smile Design)との連携が興味深い. 3章から5章は,三次元画像による評価,コンビームCT画像との共用,三次元頭部X線規格写真と画像診断など,それぞれの特徴と応用方法,従来の診断ツールの違いを解説している.6章はIOSについて, 7章はTMDの画像診断について述べられている.
 PartⅡは,PartⅠの診断がいかに臨床に応用されているかが述べられている. 8章はMAPAシステムとF22アライナーの実例が特に目を引いた. 9章は, 従来のアプローチによる二次元の限界から顎関節・咬合の変化を三次元的に可視化するV.T.O.とオクルソグラムによる治療目標の達成である.10章はIOSのSTLデータとCBCTのDICOMデータの融合による三次元分析から治療計画立案と実行である.まさにデジタルツールのアドバンテージを感じられる.11章と12章は顎矯正手術における治療計画および難症例の三次元治療計画である.この分野は特にデジタルによるシミュレーションが有効で利便性が高い.13章は,インターディシプリナリーアプローチで矯正と補綴の定義的連携を述べている.最終ゴールの補綴を見据えて矯正歯科治療を行う,まさにデジタルデンティストリーである.
 何はともあれ, 現在・未来をステップアップさせる矯正歯科のデジタル治療に関する内容が充実している.本書が矯正歯科のパラダイムシフトをさせることは間違いなく,読者の胸に刻まれる1冊である.もちろん読み方は自由であるが,個人的にはAirwayについての記述がある5章が特に興味をそそられた.

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