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  • 臨床家のための矯正 YEARBOOK 2022
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    臨床家のための矯正 YEARBOOK 2022

    成人の叢生を考える
    A4判 / 214ページ / 2022-10-10 発売
    ISBNコード:978-4-7812-0899-2
    定価 7,040円(本体 6,400円+税10%)
    クイントコード:18640
    モリタコード:208040889
    成人叢生の臨床コンセプトと関連製品の特性がわかる
    2022年の特集は「成人の叢生」をとりあげ、2部構成でケースを掲載。【第Ⅰ部】は8スタディグループが成人の叢生に対してアプローチした方法を提示。【第Ⅱ部】は関連企業協力のもと、各社製品の特長や臨床例を紹介。巻頭トピックスでは槇宏太郎先生による「アライナー矯正における留意点」、特別企画では加治彰彦先生と関野愉先生が矯正医と歯周病専門医の立場から「矯正治療と歯肉退縮」について解説し、読み応えのある内容となっている。

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評者:根岸慎一(日本大学松戸歯学部歯科矯正学講座)

 本誌の素晴らしさは,矯正歯科界で著名な先生方の治療における哲学に触れられることである.筆者も臨床家として研鑽を積む身であり,今回も非常に勉強になった.  巻頭トピックスは,槇宏太郎教授(昭和大)がアライナー矯正における留意点に関して,バイオメカニクスや失敗症例から注意すべき点を簡潔に示しており,大変わかりやすい内容となっている.
 特集は「成人叢生を考える」をテーマに, 2部構成となっている.
 第Ⅰ部は,さまざまな流派の先生方の診断・治療計画立案・治療方法について詳細に記されている.簡潔に紹介すると,矯正歯科治療の真の目的である長期的な歯列の安定,不正咬合の診断における口腔機能の考え方,超高齢社会の矯正歯科治療の留意すべきポイント,小臼歯抜歯の反作用の予防法,CBCTによる歯槽骨量や気道への影響を考慮した治療計画の立案,ストレートワイヤーシステムによる診断と治療計画立案,TMJを考慮した機能的咬合の重要性,などである.日常臨床において困った時に打開策となるヒントが数多く掲載されており,すべての項目でまさに目から鱗が落ちる思いであった.第Ⅱ部は,各メーカーによる矯正歯科装置の紹介をしている.とくにブラケットおよび歯科矯正用アンカースクリューに関連したものは治療例とともに読むことができるため,臨床応用しやすい.
 特別企画は,動的治療を行う際に考慮すべき項目の1 つである歯肉退縮についてである.加治彰彦先生ら(東京都開業)が多くの論文的考察から検討を行っており,さらに知っておくべき最新の歯肉退縮の分類についても記載されている.
 また,海外論文の項目では,下歯槽神経に近接している第三大臼歯を一時的に牽引することで抜歯のリスクが軽減した症例に関する論文を,宮下邦彦先生(東京都開業)がわかりやすく翻訳し,さらに解説を加えることで, 非常に読みやすい内容となっている.
 国内学会抄録では,森山啓司教授(医歯大)と齋藤功教授(新潟大)による第80回日本矯正歯科学会学術大会の事後抄録が掲載されている.これから矯正歯科医を目指す若い先生方に向けて“医療人としての矯正歯科医のあるべき姿”についてふれられており,すべての矯正歯科医が必読すべき項目である.
 トレンドの項目では,中嶋亮先生ら(東京都開業)がモディファイドコルチコトミー法について紹介している.加速矯正としての治療期間の短縮と歯周組織の強化を目的としたフェノタイプモディフィケーションを同時に行うことが可能な手法で,これらは術者と患者の両輪のニーズを解決する,矯正歯科治療の未来を感じさせる治療方法だと感じた.  本誌はまさにイヤーブックとして多岐にわたる治療方法が存在する矯正歯科界の現在地が記されており,日本の矯正歯科治療の現状を知ることができる素晴らしい一冊だ.

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