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  • 基礎から学ぶデジタル時代の矯正入門
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    基礎から学ぶデジタル時代の矯正入門

    IOSと3Dプリンターを応用したカスタムメイド矯正装置
    著者: [編集] Nearchos C. Panayi [監訳] 三林栄吾 [監訳] 深澤真一 [監訳] 友成 博 [監訳] 根岸慎一 [翻訳統括] 中嶋 亮 [翻訳統括] 山田邦彦 [翻訳統括] 江間秀明 [翻訳統括] 道田将彦 [翻訳] 上地 潤 [翻訳] 氏井庸介 [翻訳] 金尾 晃 [翻訳] 澤田大介 [翻訳] 崔 齊原 [翻訳] 富田大介 [翻訳] 平手亮次 [翻訳] 福本卓真 [翻訳] 宮井崇宏
    A4判変型 / 240ページ / 2023-05-10 発売
    ISBNコード:978-4-7812-0943-2
    定価 24,200円(本体 22,000円+税10%)
    クイントコード:18960
    モリタコード:208040928
    • チラシの価格表記は発行当時のものです。
    はじめてのインオフィスアライナーにも最適!!
    デジタル化の波は歯科にも押し寄せているのは周知の事実。ボリュームスキャンやサーフェススキャン、3Dプリント、CADソフトウェア、人工知能(AI)など、矯正歯科で使われている最新のデジタル技術について詳説し、日々の臨床に落とし込むキーポイントを伝授。また、今後期待されるテクノロジーやマテリアルの発展について大胆に予測している。インオフィス(院内)で完結するデジタル矯正歯科を実現するために必携の1冊。

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評者:西井 康(東京歯科大学歯科矯正学講座主任教授)

 文化,文明あるいは技術は,時代とともに変化するが,それは均一ではなく安定期と変革期が交互に訪れる.歯科矯正学においてもそれは例外ではなく,いくつかのエポックとなる概念, 装置が現れた. 古くはエッジワイズ法の発明に始まり,歯槽基底論,各種分析法,形状記憶合金,ダイレクトボンド法,ストレートワイヤー法,分析ソフトウェア,インダイレクト法,審美ブラケット,リンガルブラケット,CBCT,アンカースクリュー,口腔内スキャナー,アライナー矯正,そしてこれから押し寄せてくるデジタルデンティストリーであろう. しかし, 本書で扱っているデジタル化は,治療の概念,装置という単体のものではなく,行動様式の変化を含んだものである.私がその昔入局した1990年代は,学会でのブルースライド作成が終焉を迎え,PowerPointでスライド作成,携帯もしくはPHSを持っている人がちらほら,インターネット,スマホが登場.そして今,気づけばだれもカメラは持っていない,SNSで近況報告,コロナ禍でのWeb会議,学生は教科書の代わりにタブレット1つ,最近話題の質問に即座に答えてくれるChatGPTの登場と社会のデジタル環境はめまぐるしく変化している.
 さて矯正の分野は,日常のデジタル環境こそ変われども,臨床そのものは大きく変わらなかった.しかし今,デジタルの進化が矯正歯科の世界にも溢れ出し,一筋の流れが大きな河になろうとしている時代にわれわれは対峙している.本書は,この時代に矯正歯科でのデジタルの流れを俯瞰的に見るのに最良である.内容は, カスタマイズ化, ラボでのCAD/CAM, 3 Dプリンターの応用が記述されている.特筆すべきは,将来のインオフィスでのブラケットの製作,カスタムブラケットである.これにより医療・労働様式の変化がそう遠くない未来にやってくるのではないかと暗示される.その後,ダイレクトプリントアライナー,インオフィスアライナー,デジタルIDB,インオフィス外科用スプリント,インオフィスワイヤーベンディングロボットなど,歯科技工物製作の実際が記載されている.最後の章には,AIのディープラーニング, ブロックチェーン上による情報の独占化から情報の共有化,AIによる臨床意思決定支援システムの利点とドクタースキップによる患者への被害が記載されており,矯正歯科だけでなく社会が直面する問題定義で締めくくられている点は,著者の冷静なスタンスを垣間見ることができる.
 本書は,今現在のデジタルの鼓動を感じる本であり,矯正の近未来を暗示している.教科書と違い数年たてばこの本はあっという間にノスタルジックな色を含むであろう,しかしそれこそがこの本の価値を高めている.序説に述べられている「生き残るのはもっとも変化に適応した者」であるというダーウインの言葉を胸に刻みつつ,今手に取るべき本である.

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