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  • 臨床家のための矯正 YEARBOOK 2023
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    別冊 ザ・クインテッセンス

    臨床家のための矯正 YEARBOOK 2023

    成長期の過蓋咬合を考える
    A4判 / 200ページ / 2023-11-10 発売
    ISBNコード:978-4-7812-0976-0
    定価 7,040円(本体 6,400円+税10%)
    クイントコード:19300
    モリタコード:208050899
    成長期の過蓋咬合の臨床コンセプトと関連製品の特性がわかる
    2023年の特集は「成長期の過蓋咬合」をとりあげ、2部構成でケースを掲載。【第Ⅰ部】は6スタディグループが成長期の過蓋咬合に対してアプローチした方法を提示。【第Ⅱ部】は関連企業協力のもと、各社製品の特長や臨床例を紹介。巻頭トピックスでは小野卓史先生が「筋活動と咬合」を、特別企画では山田一尋先生が「矯正歯科治療中に顎関節症が発症した場合の対応」について解説し、充実した内容になっている。

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評者:友成 博(鶴見大学歯学部歯科矯正学講座)

 今回の矯正YEARBOOKの特集は「成長期の過蓋咬合を考える」をテーマに,著名な臨床家の先生方による素晴らしい治療結果を供覧しつつ日々の臨床において示唆に富んだとても興味深い内容になっている.
 巻頭トピックスでは,小野卓史教授(医歯大)により,過蓋咬合や開咬といった垂直的な顎顔面領域の問題に関する過去の研究を要約し,成長期の口呼吸による閉口筋筋活動の変調や組織学的な変化といった生物学的な観点から過蓋咬合の成り立ちを提起している.
 特集の第Ⅰ部では,各スタディグループの著名な臨床家による治療プロセスが詳細に提示されている.とくに興味深いのは本格矯正治療に至るまでの一期治療のアプローチである.個々の症例の形態学的な特徴と機能的な問題に起因する過蓋咬合に対し,サージカルヘッドギア,FKO,バイオリポジショナー,バイオネータ,クワドヘリックス,バイヘリックス,顎安定型スプリントなどさまざまな矯正装置を用い,各流派の先生方が残余成長と垂直的な歯性の問題に対して的確な診断と治療計画によりいずれの症例も最終的には緊密な咬合関係が獲得されている.成長期の過蓋咬合に対する治療計画立案において参考にすべき点は多い.第Ⅱ部ではメーカーによる過蓋咬合に対する矯正装置の紹介である.各メーカーから機能的な問題に対する矯正装置が紹介されている.
 特別企画では,山田一尋先生により,矯正歯科治療中に顎関節症を発症した場合の対応について,症例を提示しながらわかりやすく解説し,矯正歯科治療前の顎関節,筋肉の状態を十分診査することの重要性を述べている.海外論文では,根尖病巣をともなう状態の悪い歯に対して,矯正力による歯根の挺出を行うことで比較的短時間で根尖部病変が消失し,骨添加の発現を示す好ましいエックス線画像が得られたことを示している.歯根の挺出により根尖を炎症部位から歯冠方向へ遠ざけることで周囲の骨治癒を促進する可能性を示唆しており,近年増加する成人から高齢者などの矯正歯科治療において同様な症状が認められた場合には1つの選択肢を提案している.
 国内学会事後抄録では,リンガル矯正法に関するメカニクスの特徴や唇側矯正装置との違いが詳細に述べられており,審美的矯正装置を修得する者にとって学ぶべきことは多い.海外学会レポートでは,シカゴで開催された米国矯正歯科学会の様子を紹介し,歯科用3Dプリンターやインハウスアライナーなどがトピックとなっていることが報告されている.トレンドの項では,三次元軟組織の具体的な評価方法,CBCTとの重ね合わせおよび外科的矯正治療への応用など,3Dスキャンテクノロジーの可能性について紹介している.
 このように本誌は矯正歯科界を代表する著名な先生方の哲学に触れることができ,さらに最新知見や情報をわかりやすくまとめた,まさにイヤーブックにふさわしい一冊である.

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