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サポーティブセラピー

【読み】
さぽーてぃぶせらぴー
【英語】
supportive therapy
【書籍】
失敗しない歯周外科―キュレッタージから再生療法まで―
【ページ】
126

キーワード解説

歯周治療において、メインテナンスと呼ばれる治療段階は、積極的な歯周治療の効果を継続して維持するという位置づけから、サポーティブセラピーとも呼ばれている。実際、これを受け入れるか否かで再発率や歯の喪失率に明らかな差が生じており、このセラピーの有用性が証明されている。一般に3ヵ月を最長期間として定期診査を実施するが、患者の個体差や歯周組織の破壊程度等を考慮して期間の短縮を検討する。診査項目は初診時の歯周組織診査に準じるが、プラークの付着状態とともにプロービング時の出血の有無は重要であり、また定期的なエックス線写真診査も実施する。これらの診査で異常を認めたときは必要な処置を行い、歯周病の進行の停止とあらたな再発防止への対策を図る。あわせて患者へのモチベーションの強化・維持はもっとも重要な達成項目である。