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ニコチン依存症

【読み】
にこちんいぞんしょう
【英語】
nicotine dependence
【書籍】
歯科衛生士 2007年4月号
【ページ】
19

キーワード解説

ニコチン依存症とは、ニコチンの吸引による刺激なしではいられない状態を指し、喫煙習慣の本質と捉えられる。ニコチンは身体依存性が強く、また急性中毒や強く精神症状を欠くなどの特性がある。近年、治療対象となる病気と新しく位置づけられ、2006年4月から医科において保険対象となった。なお、2005年12月に禁煙関連の9つの学会(日本口腔衛生学会、日本口腔外科学会、日本公衆衛生学会、日本呼吸器学会、日本産科婦人科学会、日本循環器学会、日本小児科学会、日本心臓病学会、日本肺癌学会)が「禁煙ガイドライン」を発表。その中で、「喫煙は個人的趣味・嗜好の問題ではなく、「喫煙病(依存症+喫煙関連疾患)」という全身疾患であり、喫煙者は「積極的禁煙治療を必要とする患者」」とし、ニコチン依存症患者の禁煙治療に取り組むうえで基本的姿勢ともなるべき考えを示している。