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自発的健康獲得行動

【読み】
じはつてきけんこうかくとくこうどう
【書籍】
歯科衛生士2007年3月号
【ページ】
23

キーワード解説

自発的健康獲得行動とは、自らの意志で健康を守り、維持していこうとするための行動を意味する。歯科疾患が慢性疾患・生活習慣性疾患・個人のQOLに深くかかわるという特徴をもつことから、治療や健康維持に対する患者のモチベーションが高く、安定した行動変容が期待できるこの行動を惹起することで良好な医療効果を得られる。こうした自発的健康獲得行動を備えた患者を育てるには、「患者はどんな期待をもって医療機関に訪れたのか」という患者自身の潜在的な欲求・動因を明らかにすることから始まる。その期待実現が牽引となって、患者の健康に対する意識を高め、行動を促すことにつながる。そのため、医療者は、適切なコミュニケーションスキルを活用し、患者の真の期待を的確に汲み取り、目標達成のために支援者としての立場からの医療介入を行っていくといった努力が求められる。