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静脈内鎮静法

【読み】
じょうみゃくないちんせいほう
【英語】
intravenous sedation
【ページ】
67

キーワード解説

ミダゾラム、ジアゼパム、フルニトラゼパムなどのベンゾジアゼピン系薬剤や、静脈麻酔薬であるプロポフォールなどを静脈内に投与し、侵襲の大きな手術に対して患者が感じるストレスを減弱させる全身管理の方法。原則としてすべての歯科治療に適応し、高血圧症などの循環器疾患を有する患者に対して、循環動態を安定させる目的でも用いられる。使用薬剤の中でも、とくにプロポフォールが登場したことで、術後の速やかな覚醒が可能となり、術後管理時間の短縮が期待できるようになった。なお、応用に際しては合併症や偶発症を防ぐため、至適鎮静レベルを持続し、歯科麻酔科医が患者の状態を注意・監視することが重要であり、術者が麻酔を兼任するのは厳禁である。