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ハーフポンティックテクニック

【読み】
はーふぽんてぃっくてくにっく
【英語】
half pontic technique
【書籍】
QDT 2007年4月号
【ページ】
39

キーワード解説

ハーフポンティックテクニックとは、補綴物隣接面の歯肉縁下カントゥアを生理的に許容される範囲内でオーバーカントゥアとし、歯間乳頭部歯肉を圧迫させて補綴的にブラックトライアングルを解消する方法。歯根間距離が長い場合や、歯間部歯槽骨頂の吸収により歯肉退縮が著しい場合など、補綴物隣接面に天然歯と同様の移行的なカントゥアを付与するとブラックトライアングルの閉鎖が困難となる場合に用いる。当然、歯肉縁下への形成限界の設定となり、かつ補綴物はロングコンタクトになることを理解しておく必要がある。なお、「ハーフポンティック」とした場合、ブリッジ修復におけるポンティック部デザインの一種と思われがちであるが、「隣接面の歯肉縁下から歯頚部にかけてオーバーカントゥアを付与した補綴物の形態」と解釈するのが適当である。また、本語は補綴学の正式な学術用語ではなく、臨床的に使われている造語である。