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ジルコニアセラミックス

【読み】
じるこにあせらみっくす
【英語】
zirconia-based ceramics
【書籍】
QDT 2007年3月号
【ページ】
57

キーワード解説

ジルコニアセラミックスは、金属色をもたず優れた物性(高強度・高靭性)を有するオールセラミック材料。現在、歯冠修復の分野では主にコーピング(フレーム)材料として前歯部審美修復に、また臼歯部修復では従来の歯科用セラミックスでは応用困難なブリッジ修復に用いられ、大型ユニットブリッジへの適応も期待されている。ジルコニアコーピング(フレーム)の加工には、基本的に歯科用CAD/CAMシステムを用い、ジルコニアブロックをミリングし成形する。ジルコニアブロックには、ミリング前に完全焼結される「完全焼結型ジルコニアセラミックス」と、ミリング後に焼結される「部分焼結型ジルコニアセラミックス」との2つに大きく分類され、それぞれに長短を有する。しかし、歯科領域での臨床応用の歴史は比較的短く、長期臨床成績の評価はまだ報告されていないことに注意が必要である。