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コンポジットレジン

【読み】
こんぽじっとれじん
【英語】
composite resin
【書籍】
QDT 2007年5月号
【ページ】
33

キーワード解説

レジンとフィラーとの複合(コンポジット)である歯冠修復用材料。複合レジンともいわれる。口腔内で直接充填される直接法用と、主に印象採得を行いその後模型上で使用される間接法用がある。開発当初は重合法が化学重合型・紫外線硬化型であったが、操作性にすぐれる可視光線重合型が1973年に開発され普及し現在に至る。さらに最近では、レジンの“流れ”を良くしたフロアブルレジンが操作性の高さから広く臨床で用いられている。材料としても開発・改良が進んでいるが、歯質接着あるいは歯冠修復材料のフレームワーク(金属・セラミックスなど)との接着に関しても研究・開発が進められている。直接コンポジットレジン修復は歯質接着性レジンを使用し、侵襲が最小限に抑えられることから、歯科界に浸透しつつあるMI(ミニマルインターベンション)の考え方に即していると評価される。材料として改良が進んでいるものの、長期使用によるコンポジットレジンの磨耗・変色には注意が必要であると指摘されている。