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顎口腔系機能障害

【読み】
がくこうくうけいきのうしょうがい
【英語】
stomatognathic dysfunction
【書籍】
臨床家のための歯科補綴学―顎機能と機能障害の診断を考慮した歯科治療―
【ページ】
141

キーワード解説

顎関節、咀嚼筋群と支配神経、ないし咬合が原因となり、咀嚼器官の機能が損なわれた状態を顎口腔系機能障害と呼ぶ。顎関節症と同義とされることがある。主な症状に関節/筋領域の疼痛、顎関節雑音、開口障害が挙げられるが、病因・病態ともにバリエーションがみられる。
顎口腔系機能障害の診断と治療の多くは、咀嚼筋、顎関節、咬合に加え、患者の姿勢などの全身的な因子や、言語障害、精神的因子などを考慮することとなる。このため、他分野の専門家の協力を得て、包括的に処置を行う必要がある。